約15年ぶりの東京、ただいまTokyo。(day2)

15年ぶりに訪れた東京だったけれど、僕はそれほどの時間を感じずに、東京の街を受け入れることができた。でも、こんなにも都心部を徒歩で長距離移動するのは、過去にもそうなかった。2日目の東京、僕は、まだ薄暗いうちにホテルをチェックアウトし、まるで地元の山を散策するように、静けさの漂うひんやりとした街に繰り出した。

VIVANTに登場した神田明神に参拝

 まずは、JR水道橋駅から東方向に線路に沿って、隣の御茶ノ水駅まで歩いた。徐々に朝日が街に差し込み始めた頃には、散歩やジョギングをする人が目につくようになった。御茶ノ水駅から北に向かって少し歩き、TBSドラマVIVANTで登場した神田明神に立ち寄った。VIVANTのドラマ内で見た印象では、開けた場所にあるのかなと思っていた。実際行ってみると、参道こそ広い通りに面しているものの、神社の境内周辺は通りから入ったところで、ひっそりとしていて、有名な神社ではあるものの、無意識に歩いていたら表からは気づかないような場所にあった。まだ、朝の早い時間帯にも関わらず、毎朝の日課にしているであろう、多くの地元の方々が訪れ、熱心に参拝している様子だった。私もそんな方々にまじって静かに参拝させて頂き、さらに北のほうに向かって歩き出した。

武蔵野台地の東端、文京区を歩く

 文京区は坂の多い街だった。すこし盛り上がっている地形になるのかなとあとから調べてみたら、武蔵野台地の東端に位置するとのこと。さらにこの台地の一部は長年の時を経て、様々に削られたものだから、谷がいくつも出来て、結果的に文京区は坂道の多い街になったらしい。細い路地裏の坂や、肩を寄せ合ったように犇めき立つ古びたマンションやビルの間についている小さな階段は見ているだけでも楽しい。そして、登った先には何があるんだろうと散策気分をもり立ててくれる。飽きることなく文京区の路地裏をあみだを辿るように、右に左にぶれながら進み、湯島天満宮に到着した。名前は聞いたことがあるが、あまり日本史に詳しくないので、歴史的なことはわからなかった。でも立ち寄れただけで楽しい。境内には男坂、女坂、夫婦坂の3つの坂がつながっている。僕はお参りを済ませてから、夫婦坂を通って境内の裏に抜けた。
 坂を降りて大通りに出ると、向かい側に異様に存在感のある古びた巨大マンションが現れた。1970年に出来た湯島ハイタウンというマンションらしい。上層階まで、マンションの外壁に飛び出るように設置されたエアコンの室外機が、香港なんかのアジア圏の高層マンションのイメージを彷彿させた。もしかして、広瀬すずと松坂桃李主演の映画「流浪の月」に出てきたマンションか?とも思ったが、違うようだった。

「チャリチャリ」でイッキに浅草へ!

 今回の東京旅は街歩きをメインに考えていたので、電車や地下鉄移動はここまで最小限にとどまっていた。2日目は、大学時代の友人と東京スカイツリーのオープン時間に集合し、皆で見学しようと約束していたので、ここから浅草方面に移動したかった。まだ時間的には余裕があったけれど、今からずっと東方面に歩くのもどうかなと思っていたところ、先程の湯島ハイタウンの隣にある合同庁舎の脇に、偶然にも、赤いレンタルサイクルが3台停まっているのが目に入った。近づいて詳しく見てみると「チャリチャリ」という、アプリに連動したレンタルサイクルサービスらしい。その場でスマホを取り出し、アプリをダウンロードし、手早くアカウント登録を済ませた。こういうのを体験すると、本当に便利な時代になったなと改めて実感できる。自転車のカギ部分にQRコードがついていて、アプリをかざすとカギが開き、課金が開始された。アプリには目的地の浅草周辺にも専用駐輪場があることが示されている。電動アシストの電源を入れ、その駐輪場を目指し走り出した。
 道のりはほぼ東への一本道。湯島ハイタウン前からは下り坂になっていて、道路に示された自転車レーンに沿って、まだ車通りの少ない朝の東京を、ひんやりとした空気を感じながら軽快にペダルを漕いだ。予定では全然想定していなかった気持ちの良い移動手段を得て、気分が一層高まった。アシストのある軽いペダルは、僕をイッキに浅草周辺に連れて行ってくれた。

浅草を巡りスカイツリーへ

 まだ、早朝の浅草周辺を巡る。隅田川に架かる橋をいったりきたりして朝の良い光が差し込む街の写真を撮った。その後、浅草寺方向へ歩き出す。浅草寺周辺のお店は、まだ少ししか開いていなかったけれど、境内はすでに沢山の旅行者で溢れていた。様々な人種、国籍の人たちがいる。皆、思い思いに記念写真を撮ったり、線香をあげたり。自分も一人の旅行者となり、さっと参拝をすませ駅方向へ引き返す。
 スカイツリーにはなんとなく電車で向かおうと思い、東武伊勢崎線に浅草駅から一駅だけ乗車。とうきょうスカイツリー駅から見るスカイツリーが良い角度!でも、どうやら施設の裏側に駅があるようで、改札を出て正面に出るのに少し手間取った。

懐かしい友人たちと地上450mへ

 ここでは、学生時代の懐かしい友人たちと落ち合う約束をしていた。施設のオープン時間が近づくに連れて行き交う人が増え始め、丁度その頃に友人たちも到着した。皆でチケットを購入し、エレベータに乗り込む。分速600m、約50秒でいざ地上350mの展望デッキへ!
 エレベーターの扉が開きフロアに出る。展望デッキは沢山の人で賑わっていた。ガラス越しに外を眺めると、眼下には東京の街が遠くまで広がっていた。この日は本当に天気が良く、どこまでも晴れ渡っていたので、往きの新幹線で見た富士山もはっきりと見える!スマホ片手に、ここが見える、あそこはここじゃないかと友人と確認しながら、ゆっくりとデッキを周回した。意外に広いようで狭い東京の街がここからは見下ろせる。昨日から辿ってきた街並みも今は自分の手の中に収まるようだ!

旅の終盤は皇居〜東京駅

 友人たちとスカイツリーの下のビルにある飲食店でランチをとり、一人の友人とはここでお別れ。もう一人の友人がこの後も付き合ってくれるというので、その場で相談した結果、二人とも散策したことのなかった皇居へ行こうということになった。
 皇居も沢山の観光客で賑わっていた。改めて考えると、皇居はもとをだどれば、江戸城の跡。門をくぐり、とても大きく立派な石垣の間を抜け、大きな堀に囲まれた広大な敷地内をぐるっと一周。少し歩き疲れたので、カフェで一休みしようと皇居を後にした。
 休日の為、オフィスワーカーたちの居ない美しく均整のとれた丸の内のビル街、お洒落な商業施設が入るビルのテラス席で、コーヒーとフィナンシェを頂く。このフィナンシェがとても美味しかった!

夕暮れの丸の内で旅の最後を締めくくる

 夕暮れの時間が近づき、今回の東京の旅も終わりが近づいてきた。カフェを後にし東京駅へと向かう。友人もライトアップされた東京駅が見たいと最後まで付き合ってくれた。たまたま、東京駅の正面から回り込むように歩いたら、丁度目に入ったビルの2Fの窓から、大きなクジラの骨格標本が見えた。同時に友人もそれに気づき、顔を見合わせ、まだ少し時間もあるし見に行ってみようかと。KITTE丸の内のインターメディアテクという小さな博物館のようなスペースで、なんと無料で誰でも気軽に展示を見ることができる!中に入ると、統一感のあるクラシックな什器に少し怪しげな雰囲気を持った展示物が美しく並べられている。なんともユニークで非日常感のある空間で、旅の最後にとても良い体験ができた。

さよなら東京!また来るよ!

 2日間に渡る今回の旅は、久々に東京を訪れた自分にとって、とても濃厚で充実したものとなりました。東京は、降り立つ駅によって、色んな表情を持っている。その街並みを、なるべく歩いて散策することで、街の表情がグラデーションのように徐々に変化していく様子がとても面白かった。
 今回は約15年ぶりだったけど、次回はもう少し早く来るよ!またね!

HANZOU

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