鈴鹿セブンマウンテンを歩く(竜ヶ岳編)

 随分と前に一度登ったことのある竜ヶ岳。季節はたしか春頃、グループ登山で知り合いの人に連れて行ってもらった。登りはそんなに急ではなかったけれど、距離が長いなぁと思いながら、長時間歩くのが大変だったイメージが残っている。
 今回はソロだし、気楽な登山をしようと思い、再び竜ヶ岳を登ることに。今回は、竜ヶ岳を目指すルートの中では距離の長い遠足尾根から登ってきたので、その時の様子を書こうと思います。

宇賀渓駐車場から登山口へ

 竜ヶ岳の出発地点としてメジャーなのは宇賀渓駐車場から登山口に進んでいくルート。料金ゲートのある駐車場は24時間やっているみたいだ。まだ暗いうちに到着したので、少しばかり仮眠して日が出てくるのを待った。周囲が明るくなってきて徐々に車が入ってきたけれど、駐車台数には余裕がありそう。
 観光案内所の前を通り過ぎ、土産店前のアーチ屋根をくぐって登山口へ向かう。コンクリートで舗装された道を20分くらい進んでいく。途中左手の河原がキャンプ場になっているようで、テントが何張りか見えた。そこからしばらく進むと右手に登山口の看板。ここが遠足尾根ルートの入口で、そこに入らずコンクリート道を最後まで進むと、金山尾根ルート、さらに中道ルートの入口にたどり着く。今回は遠足尾根ルートで登り始めた。

序盤の植林帯を越え稜線を目指す

突如ルート上に現れた岩山

 遠足尾根の序盤は杉かヒノキの植林帯で、比較的急な斜面をあちらにこちらにと方向を変えながら登っていく。しばらくは展望もないし、急いでもバテるからゆっくりペースを保ってウォーミングアップ。
 ちょうど登山道入口から45分くらいたったところで、小さな岩が積み重なったような岩山がルートのど真ん中に現れた。避けて通る脇道もなく、その岩山をそのままガシガシ登っていく。岩山を越えていったん下ると眼の前にはまた急登!このあたりから徐々に歩きがいのある楽しいルートに。そうこうしながら進んで行くと稜線に出た!

紅葉の広がる雰囲気ある稜線歩き

稜線にあがると美しい紅葉の森が

 稜線に出ると、これまでの雰囲気とはガラリと変わり、美しい紅葉の森が広がっていた。11月中旬、早朝の稜線はモヤに包まれて、すごく綺麗だった。右手の斜面一帯に紅葉が広がっている。葉が落ちている木もあるが、様々な色のグラデーションが美しかった。モヤで少し湿った落ち葉のルートを頂上方面へ向かう。時折アップダウンもあるが、なだらかなルートで十分に景色を楽しめる。

雑木林から低木、笹原へ変化していく

ガスで視界のない稜線に冷たい風が

 頂上に向かって進むにつれ、紅葉の樹林帯がなくなり、徐々に低木が多くなってくる。稜線を覆うものがないので、東側斜面からやや強めの冷たい風が吹いてくる。いったん止まって、風よけのシェルを羽織った。留まっていても冷えてしまうだけなので、行動食だけ取り出したらザックを背負い直し、とりあえず落ち着ける場所まで進もうと再びすぐに歩き出す。晴れていたらこのあたりは、伊勢湾方面を眺めながらのんびり稜線歩きができそうだけれど、この日は生憎のガス。ルートは徐々に低木から笹原中心に変化していく。ガスガスで展望のない笹原を、日中の晴れ予報を期待して進んだ。

保全活動がすすむエリアを抜け頂上を目指す

簡易トイレも設置されていた

 自分も登るまで知らなかったのだけれど、竜ヶ岳には自然環境保全推進委員会というものがあって、自然保護活動を行っているらしい。山頂が近づくエリアは、新しいルートが整備されつつあり、木道の設置が進められていた。今回は使わなかったけれど、簡易的なトイレも設置されている。整備されたエリアを抜け、治田峠への分岐を越えると山頂直下、最後の登りに差し掛かった。

急にガスが抜けはじめ展望が広がった!

ガスが抜け遠くの山々が!

 山頂直下、最後の登りに差し掛かった頃、なんともドラマチックなタイミングでガスが抜け始めた。それまで、稜線の左右とも白く覆われ展望が望めなかったのに、山頂へと続く木の階段を登り始めた瞬間にガスが左右にキレ始めた。そして、藤原岳や御池岳など、周辺の山々が姿を表した。午前の力強い光に照らされた鈴鹿の山々がなんとも言えない美しさだった。階段はまっすぐ山頂へと続き、そこをゆっくりと何回も振り返りながら登った。

360度の展望がある広い山頂

晴れれば360度展望がある竜ヶ岳山頂

 雲がキレて日差しが届きはじめた山頂は、たしかに見覚えがある光景だった。360度が見渡せる広々とした山頂は、絶対に1度は登る価値がある!
 山頂周辺は天気が良いが、遠くのほうは、程よく雲海になっていて色んな景色を1度に味わえる。何だかオトクな気分だ。メスティンでご飯を炊いて遅い朝食をとってしばらく景色を眺めた。

静ヶ岳に寄り道し、金山尾根で下山

名もなき池を発見!

 まだ時間はあるので、いったん治田峠への分岐まで引き返し静ヶ岳のピークまで行くことに。この道は藤原岳へとつながる縦走路となっているものの、藤原岳への道のりは長く、通る登山者も少ない様子。開けた場所では、踏み跡が不明瞭で気をつけていないと迷ってしまいそうになる。ピンクテープなどをこまめに確認しながら進んでいると小さな名もなき池が現れた。池の右縁についているトレースを辿って進んだ。

静ヶ岳の山頂

 何回か急なアップダウンを繰り返して、最後は狭く急な斜面を直登して静ヶ岳山頂にたどり着いた!ここまで一人だけすれ違ったけれど、他に人の気配はない。縦走路にはこの先銚子岳もあるが、あまり遠くまで行くと帰りも大変だなと、ここで引き返すこととした。
 下山は金山尾根。ポールをしまい、雑木に囲まれた登山道を一気に下山!

山行を終えて

 以前登ったことがあった竜ヶ岳ですが、今回は季節も異なり、体力的にも余裕があったので、存分に景色を楽しみながら登ることができました。遠足尾根は距離は一番長いけれど、一番オススメしたいルートとなりました!(下記データの歩行距離は静ヶ岳への道のりも含んでいます。)

竜ヶ岳・静ヶ岳
日時:2024年11月17日(日)
天気(体感):朝方ガス、のちに晴れ
ルート:遠足尾根登山道(上り)、金山尾根登山道(下り)
コースタイム:7時間12分(休憩含む)
歩行距離:13.4km
獲得標高(上り):1275m

HANZOU

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